こんにちは、Achikiです。
気象庁のデータによると年間平均で26個の台風が発生し、そのうち約11個の台風が日本に接近、約3個が日本に上陸しています。
台風の定義熱帯の海上で発生する低気圧(熱帯低気圧)のうち、北西太平洋または南シナ海に存在し、最大風速(10分間平均)がおよそ毎秒17メートル以上の強い風がふくものを「台風」と呼びます。
近年、台風の被害が深刻化しています。令和元10月に発生した台風(台風19号)では静岡県や新潟県、関東甲信地方、東北地方の広範囲で洪水や河川の氾濫が起こりました。
もしもの時のために、普段から台風の備えは大切です。
時系列ごとの台風の備えについて
(台風発生前➡台風発生➡台風接近)
台風接近時に絶対してはいけないこと
避難するタイミング
備え➀【普段から】
台風が発生していなくてもやることってあるの?
普段からするべき台風の備えはたくさんあります!
台風発生する前(普段から)は
- ハザードマップの確認
- 非常用品の確認
- 側溝や排水溝の掃除
をしておくことが大切です。
下記で1つずつ解説していきます。
ハザードマップの確認
ハザードマップとは風水害や地震などの自然災害が発生したときに想定される、様々な被害の範囲や程度を示した地図のこと。
自分の住んでいる場所が災害発生時どのような危険性があるかが一目で分かります。
ハザードマップを用いて事前に災害対策をしておくことが大切です。
- 避難のタイミングや避難ルートについて
- 指定された避難場所の確認
- 避難ルートにある危険箇所の確認(狭い路地や危険箇所など)
- 自宅の補修や土のうなどの準備
- 在宅避難に備えた備蓄品の量 など
国土交通省のハザードマップポータルサイトでお住まいの地域のハザードマップにアクセスすることができます。
非常用品の確認
ライフラインが途絶えたり、停電したりした時に慌てないよう非常用品の確認も日頃からしておくことが重要です。
備蓄品リスト
給水タンク、給水袋
懐中電灯(予備電池)
携帯ラジオ
簡易トイレ
カセットコンロ
飲料水 3日分(1人1日3リットルが目安)
非常食 3日分(アルファ米、乾パン、缶詰)
備蓄品の他にもトイレットペーパー、ウェットティッシュ、薬や救急用品はいざというときに「ストックを切らしていた!」ということにならないよう定期的に確認することをおすすめします。
側溝や排水溝の掃除
普段からの側溝や排水口の掃除も重要です。
落ち葉などが詰まっていると、雨水がうまく流れず急激に水位が上がり浸水被害をもたらす危険性があります。
備え➁【台風発生:接近前】
次は台風発生(接近前)にやっておくべきことです。
台風発生のニュースを知ったら
- 屋内へ移動できないもの(自転車等)を固定
- 物干し竿や植木鉢を家の中へ
- 窓の補強
を行い台風に備えましょう。
雨風が強くなる前に屋外や窓付近の備えを忘れずに!
屋内へ移動できないもの(自転車等)を固定
自転車など普段外置きしているものはなるべく玄関(屋内)へ入れておくことがおすすめです。
スペース的に屋内にしまえないなあ…
という方は
- 自転車は事前に倒しておいておく
- チェーンやワイヤーなどで柱、フェンスに固定
自転車を倒したり、チェーン等などで固定することに抵抗がある方はサイクルブロックを利用して固定することもできます。
物干し竿や植木鉢を家の中へ
台風では暴風による被害に注意が必要です。
平成30年9月の台風21号は、最大瞬間風速が関空島で58.1メートル、大阪市中央区で47.4メートルを記録しました。
出典:気象庁 風の強さと吹き方
暴風の中では物干し竿や、植木鉢も凶器となります。
風が強くなる前に家の中に!
窓の補強
こちらも暴風対策になります。
窓ガラスを補強する理由は
暴風により、窓ガラスが割れた場合にガラス破片の飛散から身を守る
ためです。
台風の時、窓ガラスに養生テープを米印にして貼付けている家をよく見るね
飛散をさらに防ぐためには養生テープ+プラ段ボール(段ボールでも可)で補強することをおすすめします。
また、大規模な台風が接近するとホームセンター等で養生テープがすぐに売り切れになりますので、対策はお早めに!
備え③【台風発生:接近】
いよいよ、台風が接近してきました。
屋外の作業はせず屋内で
- 生活用水の確保
- スマホやモバイルバッテリーの充電
- 雨戸、カーテンを閉める
ことを忘れずに!
生活用水の確保
停電や水道管の破損により断水する可能性があります。
水は出ているうちに
- 風呂水をためる
- 給水タンクやペットボトルにためる
ことをして断水に備えましょう。
風呂水をためることによって、もしもの時は消火用水、トイレの流し水など生活用水として利用できます。
スマホやモバイルバッテリーの充電
停電時にそなえてスマホ、モバイルバッテリーを充電しておきましょう。
また、停電しまった時にスマホバッテリーを長持ちさせるコツは
- 省電力モード・バッテリーセーバー機能を有効に
- 液晶画面はできるだけ暗めに設定
- 不要な通知はオフに
することです。
災害情報などもラジオ等を活用し、極力使用しないように!
雨戸、カーテンを閉める
飛来物・窓ガラスが割れた時の飛散にそなえて雨戸・カーテンも早めにしめておくと安心です。
台風接近時は窓付近に近寄らない、ものを置いておかないようにすることで、家具や身を守ることができます。
台風接近時に絶対してはいけないこと
ちょっと氾濫した川を見に外へ・・・
絶対にやめましょう!
災害時、人間は正常性バイアスが強く働きます。
正常性バイアスとは?実際に身に危険が迫っていても「自分だけは大丈夫」「たいしたことはない」と思い込んでしまう心理現象。正常性バイアスが強く働いてしまうと避難の妨げや、正しい判断をくだせなくなってしまう。
異常時に正常と思い込もうとすることは、平安を保つための防御機能で無意識に働いてしまいます。
誰にでも生じることと理解し、「今、自分バイアスかかっているな」と意識的に思い込みを疑うことも大切です。
避難するタイミング
令和3年5月20日から【警戒レベル4】「避難勧告」は廃止になり【警戒レベル4】「避難指示」に一本化されました。
これからは【警戒レベル4】で危険な場所にいる方は全員避難となります。
出典:内閣府 避難情報に関するガイドラインの改定
また、警戒レベル5は「緊急安全確保」です。
レベル5は災害が切迫しているか既に災害が発生している段階のことをいいます。
まとめ
普段から
・ハザードマップの確認
・非常用品の確認
・側溝や排水溝の掃除
➡ハザードマップを利用し備蓄品の用意や身の回りの整理
台風発生:接近前
・屋内へ移動できないものを固定
・物干し竿や植木鉢を家の中へ
・窓の補強
➡風の影響が少ない内に暴風対策
台風発生:接近
・生活用水の確保
・スマホやモバイルバッテリーの充電
・雨戸、カーテンを閉める
➡屋内に避難し停電・断水などにそなえる
災害時は、想定外のできごとに脳が処理できなくなり「正常性バイアス」が働いてしまう
➡異常時に「自分は大丈夫!」「たいしたことない」と落ち着こうとする心の防御機能。
令和3年5月20日から【警戒レベル4】「避難勧告」は廃止
➡【警戒レベル4】「避難指示」に一本化
日本では、近年台風の被害が深刻化しています。
普段から防災意識を持ち備えることが大切です。
- 台風の備えについて知りたい
- 台風が接近し、もしもの時にあわてずに行動できるようにしたい
と、考えている方の少しでも参考になれば幸いです。最後までありがとうございました。
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